Webデザインやグラフィックデザインを手がける際、高品質なイラスト素材は欠かせない存在です。日本国内では「いらすとや」や「イラストAC」などが広く知られていますが、海外には日本ではまだあまり知られていない優れたフリー素材サイトが数多く存在します。
本記事では、Webデザインの現場で実際に活用できる、知る人ぞ知る海外のイラストフリー素材サイトをご紹介します。それぞれのサイトの特徴や商用利用の可否、ライセンス条件などを詳しく解説していきますので、デザイン制作の幅を広げたい方はぜひ参考にしてください。
フリー素材サイトを使う上での注意点
海外のフリー素材サイトを利用する前に、必ず押さえておきたい重要なポイントがあります。無料だからといって無条件に使えるわけではなく、各サイトには独自のライセンス規約が設けられています。トラブルを避けるため、以下の点に注意しましょう。
ライセンス条件を必ず確認する
フリー素材サイトといっても、利用条件はサイトごとに大きく異なります。「フリー」という言葉には、完全に自由に使えるという意味と、無料で使えるという意味の両方が含まれている場合があるため、混同しないよう注意が必要です。
多くのサイトで採用されているのが「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CC)」です。CCライセンスにはいくつかの種類があり、それぞれ異なる条件が設定されています。
- CC0(パブリックドメイン): 著作権を放棄した素材で、商用利用、改変、クレジット表記なしで自由に使用可能
- CC BY: クレジット表記が必要だが、商用利用や改変は可能
- CC BY-SA: クレジット表記が必要で、改変した作品も同じライセンスで公開する必要がある
- CC BY-ND: クレジット表記が必要で、改変は不可
- CC BY-NC: クレジット表記が必要で、商用利用は不可
- CC BY-NC-SA: クレジット表記が必要で、商用利用不可、改変作品も同じライセンスで公開
- CC BY-NC-ND: クレジット表記が必要で、商用利用不可、改変も不可
ビジネス用途で使用する場合は、特に「NC(Non-Commercial:非商用)」の表記がないかを確認することが重要です。また、クレジット表記(著作者名の記載)が必要かどうかも事前にチェックしておきましょう。
商用利用の定義を理解する
「商用利用可能」という表記があっても、その定義はサイトによって異なる場合があります。一般的には、営利目的のプロジェクトで使用することを指しますが、具体的には以下のような用途が該当します。
- 企業のWebサイトやランディングページ
- 販売する商品のパッケージデザイン
- 広告やプロモーション素材
- 有料の出版物やデジタルコンテンツ
- クライアントワークとしてのデザイン制作
一方、個人ブログや非営利団体のWebサイトでの使用は、商用利用とみなされないことが多いですが、念のため各サイトの規約を確認することをおすすめします。
禁止事項を把握する
フリー素材サイトの多くは、以下のような用途での使用を禁止しています。
- 再配布や転売:素材をそのまま、または軽微な加工のみで他者に販売・配布する行為
- 商標登録:素材をロゴやトレードマークとして登録する行為
- 不適切な用途:違法、差別的、暴力的、アダルトコンテンツなどでの使用
- 単体での販売:素材単体を商品として販売する行為(Tシャツやマグカップなどへのプリントは可能な場合もある)
特に注意が必要なのは、ダウンロードした素材を「素材集」として再配布する行為です。たとえ無料であっても、これは多くのサイトで禁止されています。
クレジット表記の正しい方法
クレジット表記が必要な素材を使用する場合、適切な方法で表記する必要があります。一般的には以下の情報を含めます。
- 作者名またはサイト名
- 素材のタイトル(ある場合)
- 元のURL
- ライセンスの種類
例: “Illustration by [作者名] from [サイト名] (CC BY 4.0)”
Webサイトの場合、フッターやクレジットページにまとめて記載する方法が一般的です。印刷物の場合は、奥付や裏表紙などに記載します。
利用規約は定期的に確認する
素材サイトの利用規約は変更されることがあります。特に長期間にわたって素材を使用する場合や、大規模なプロジェクトで使用する場合は、定期的に規約を確認することをおすすめします。
また、素材をダウンロードした時点での規約が適用されるのか、それとも使用時点での規約が適用されるのかも、サイトによって異なります。重要なプロジェクトで使用する場合は、規約のスクリーンショットを保存しておくと安心です。
ダウンロード元を記録しておく
後から「この素材はどこからダウンロードしたのか」「ライセンスはどうだったか」と確認が必要になることがあります。特に複数のサイトから素材をダウンロードしている場合、管理が煩雑になりがちです。
素材をダウンロードする際は、ファイル名にサイト名を含めたり、専用のフォルダを作成して整理したりすることをおすすめします。また、ライセンス情報をテキストファイルとして一緒に保存しておくと、後から確認する際に便利です。
参考となるイラストフリー素材サイト
ここからは、日本ではあまり知られていないものの、高品質で使いやすい海外のイラストフリー素材サイトを7つご紹介します。それぞれのサイトの特徴、デザインスタイル、そして実際の利用シーンを詳しく解説していきます。
1. unDraw(アンドロー)
サイトURL:https://undraw.co/

unDrawは、Webデザイナーやスタートアップ企業の間で人気を集めているイラスト素材サイトです。オープンソースのイラストを提供しており、すべての素材がSVG形式でダウンロード可能です。
特徴とデザインスタイル
unDrawの最大の特徴は、統一感のあるフラットデザインスタイルです。シンプルながらも表現力豊かなイラストは、ビジネス、テクノロジー、教育、ライフスタイルなど、幅広いテーマをカバーしています。人物の描写が中心で、さまざまなシーンや状況を表現したイラストが揃っています。
もう一つの大きな特徴は、カラーカスタマイズ機能です。サイト上でメインカラーを指定すると、すべてのイラストがそのカラーに合わせて調整されます。これにより、ブランドカラーに合わせた統一感のあるデザインを簡単に実現できます。
イラストのスタイルは、輪郭線が柔らかく、影や質感の表現を最小限に抑えたミニマルなデザインです。人物の顔は詳細に描かれておらず、抽象的な表現になっているため、特定の人種や性別に偏らない汎用性の高いデザインとなっています。
おすすめの使用シーン
unDrawは特に以下のような用途に適しています。
- ランディングページのヒーローイメージ:製品やサービスの特徴を視覚的に伝えるメインビジュアルとして
- Webサイトのセクション区切り:各セクションの内容を象徴するイラストとして
- プレゼンテーション資料:ビジネスプレゼンのスライドを視覚的に魅力的にする素材として
- モバイルアプリのオンボーディング画面:アプリの使い方や機能を説明する画面に
- ブログ記事のアイキャッチ画像:記事の内容を表現する挿絵として
特にSaaS(Software as a Service)企業のWebサイトや、スタートアップのランディングページで頻繁に使用されています。モダンでプロフェッショナルな印象を与えられるため、ビジネス用途に最適です。
商用利用: 可能(完全フリー、クレジット表記不要、CC0ライセンス相当)
ライセンスの詳細
unDrawの素材は、オープンソースライセンスで提供されており、個人・商用問わず自由に使用できます。クレジット表記も不要ですが、作者へのリスペクトとして任意で記載することもできます。改変や再配布も可能ですが、素材集としてそのまま販売することは推奨されていません。
2. Blush(ブラッシュ)
サイトURL:https://blush.design/

Blushは、複数のクリエイターが作成したイラスト素材を一つのプラットフォームで提供している革新的なサービスです。Figmaプラグインとしても利用でき、デザインツール内で直接素材を検索・挿入できる点が特徴です。
特徴とデザインスタイル
Blushの最大の特徴は、複数のアーティストが提供する多様なスタイルのイラストコレクションです。ミニマルなラインアートから、カラフルで遊び心のあるイラスト、3D風の立体的なデザインまで、さまざまなスタイルから選択できます。
各コレクションは「パック」として提供されており、同じスタイルのイラストが複数まとまっています。これにより、Webサイト全体や一連の資料で統一感のあるビジュアルを使用することができます。
もう一つの革新的な機能は、イラストのカスタマイズです。サイト上で人物の肌の色、髪型、服装、アクセサリーなどを変更できるコレクションもあります。これにより、より多様性を表現したり、ブランドのイメージに合わせたカスタマイズが可能です。
Figmaプラグインを使用すれば、デザインワークフロー内で直接イラストを検索し、カスタマイズして配置できます。これにより、別のサイトでダウンロードして取り込むという手間が省け、作業効率が大幅に向上します。
おすすめの使用シーン
Blushは以下のような用途で特に力を発揮します。
- 多様性を重視したプロジェクト:人物の肌の色や髪型をカスタマイズできるため、インクルーシブなデザインを実現
- ブランドガイドラインに沿ったデザイン:キャラクターや配色をカスタマイズしてブランドイメージに統一
- Figmaでのプロトタイピング:プラグインを使用して素早くモックアップを作成
- SNS投稿用のグラフィック:統一感のあるスタイルで定期的なコンテンツを制作
- UI/UXデザインの空状態イラスト:アプリやWebサイトの「まだデータがありません」などの画面に
特にFigmaやSketchなどのデザインツールを使用しているデザイナーにとって、ワークフローに組み込みやすい素材サイトです。
商用利用: 一部可能(無料プランと有料プランがあり、条件が異なる)
ライセンスの詳細
Blushには無料プランと有料プラン(Blush Pro)があります。無料プランでは、一部のコレクションを個人・商用問わず使用できますが、ダウンロード数に制限があります。有料プランでは、すべてのコレクションにアクセスでき、高解像度でのエクスポートやより多くのカスタマイズオプションが利用できます。
クレジット表記は推奨されていますが、必須ではありません。ただし、素材をそのまま再配布したり、素材集として販売したりすることは禁止されています。改変は自由に行えます。
3. Humaaans(ヒューマーンズ)
サイトURL:https://www.humaaans.com/

Humaaans(ヒューマーンズ)は、Pablo Stanley氏によって作成された人物イラストライブラリです。カスタマイズ性の高さが特徴で、ポーズ、服装、髪型、肌の色などを自由に組み合わせて独自のキャラクターを作成できます。
特徴とデザインスタイル
Humaaansの最大の特徴は、モジュラー式のイラストシステムです。頭、胴体、腕、脚などのパーツが個別に提供されており、これらを組み合わせることで無限に近いバリエーションのキャラクターを作成できます。
イラストスタイルは、シンプルでフレンドリーな印象のフラットデザインです。人物の表情は最小限に抑えられており、さまざまな用途に適応できる汎用性の高いデザインとなっています。
カラーパレットはパステル調で柔らかく、親しみやすい雰囲気を醸し出しています。ビジネスシーンからカジュアルなシーンまで、幅広い状況に対応できるポーズのバリエーションが用意されています。
Sketch、Figma、Illustrator向けのライブラリファイルも提供されており、デザインツール内で直接編集・カスタマイズできます。これにより、プロジェクトに合わせた独自のキャラクターを効率的に作成できます。
おすすめの使用シーン
Humaaansは以下のような場面で特に有効です。
- ペルソナやユーザーストーリーの視覚化:UXデザインでターゲットユーザーを表現する際に
- ワークフローやプロセス図:ビジネスプロセスやユーザージャーニーを人物で表現
- チームメンバー紹介ページ:Aboutページやチーム紹介で統一感のあるイラストを使用
- 教育・トレーニング資料:さまざまな役割や状況を表現する教材に
- ダイバーシティを表現したデザイン:多様な人種、体型、服装を組み合わせてインクルーシブなビジュアルを作成
特にスタートアップやテック企業のWebサイトで、モダンでフレンドリーな雰囲気を演出したい場合に適しています。
商用利用: 可能(個人・商用問わず使用可能、クレジット表記不要)
ライセンスの詳細
Humaaansは、CC BY 4.0ライセンスで提供されています。これは、クレジット表記を行えば、個人・商用問わず自由に使用、改変、配布できるという意味です。ただし、実際の運用では作者が寛容な姿勢を示しており、クレジット表記を強く求めていません。
改変や組み合わせは自由に行えますが、素材集として再販売することは避けるべきです。また、ロゴやトレードマークとして商標登録することも推奨されていません。
4. Open Peeps(オープン・ピープス)
サイトURL:https://www.openpeeps.com/

Open Peepsは、Pablo Stanley氏(Humaaansの作者と同じ)による手描き風の人物イラストライブラリです。Humaaansよりもカジュアルで親しみやすい雰囲気を持ち、手描きの温かみを感じさせるデザインが特徴です。
特徴とデザインスタイル
Open Peepsの最も特徴的な点は、手描き風のラインとテクスチャです。完璧すぎない、少し歪んだラインが人間味を感じさせ、親しみやすく温かい印象を与えます。
Humaaansと同様にモジュラーシステムを採用しており、顔、髪型、体、服装、アクセサリーなどのパーツを自由に組み合わせることができます。しかし、Open Peepsはより多様なパーツバリエーションを提供しており、特に表情や感情の表現が豊富です。
イラストは座っている、立っている、歩いている、ジャンプしているなど、さまざまなポーズで提供されています。また、感情表現も豊富で、笑顔、悲しい顔、驚いた顔、考えている様子など、多様な表情パーツが用意されています。
FigmaとSketch用のライブラリが提供されており、デザインツール内で直接カスタマイズできます。これにより、プロジェクトのニーズに合わせて独自のキャラクターを素早く作成できます。
おすすめの使用シーン
Open Peepsは以下のような用途に最適です。
- ストーリーテリング:物語性のあるコンテンツや説明資料で、キャラクターに感情を持たせたい場合
- 子供向けコンテンツ:教育アプリやキッズ向けWebサイトで親しみやすさを演出
- コミュニティやSNSプラットフォーム:ユーザープロフィールやアバターのビジュアル参考として
- 感情や状況を表現するUI:アプリの空状態やエラーメッセージなど、感情を伝える場面で
- インフォグラフィック:データや情報を人物を使って視覚的に説明
手描き風のスタイルは、堅苦しくないカジュアルな雰囲気を出したい場合や、クリエイティブで個性的なブランドイメージを持つ企業のデザインに向いています。
商用利用: 可能(CC0ライセンスに準じる、完全フリー)
ライセンスの詳細
Open Peepsは、CC0ライセンスで提供されており、著作権が放棄されたパブリックドメインの素材です。これは、個人・商用問わず、クレジット表記なしで自由に使用、改変、配布できることを意味します。
最も制限の少ないライセンスですが、素材をそのまま集めて素材集として販売することは、クリエイターへのリスペクトの観点から避けるべきです。それ以外の用途であれば、ほぼ制限なく使用できます。
5. Storyset(ストーリーセット)
サイトURL: https://storyset.com/

Storysetは、Freepikチームによって運営されているアニメーションイラスト素材サイトです。静止画だけでなく、動きのあるアニメーションイラストを提供している点が最大の特徴で、Webサイトに動的な要素を加えたい場合に非常に有用です。
特徴とデザインスタイル
Storysetの最大の特徴は、高品質なアニメーションイラストが無料でダウンロードできることです。各イラストには、微妙な動きや視覚効果が加えられており、静止画では表現できない魅力的なビジュアルを実現できます。
イラストスタイルは複数のカテゴリーに分かれており、フラットデザイン、3Dスタイル、グラデーション、アイソメトリックなど、さまざまなデザインテイストから選択できます。これにより、プロジェクトのデザインコンセプトに合わせた素材を見つけやすくなっています。
カラーカスタマイズ機能も充実しており、オンラインエディターでメインカラー、背景色、アクセントカラーなどを調整できます。また、イラストの一部要素を非表示にしたり、配置を変更したりすることも可能です。
アニメーションはLottie形式(JSON)、GIF、MP4などの形式でダウンロードでき、Webサイトだけでなく、動画制作やプレゼンテーションにも活用できます。静止画としてSVGやPNG形式でのダウンロードも可能です。
おすすめの使用シーン
Storysetは以下のような場面で効果的に活用できます。
- Webサイトのヒーローセクション:ファーストビューに動きのある魅力的なイラストを配置して訪問者の注目を集める
- ローディング画面やプログレスバー:処理待ち時間に動きのあるイラストで退屈させない工夫
- 説明動画やチュートリアル:製品やサービスの使い方を視覚的に説明する素材として
- SNS投稿用のアニメーショングラフィック:InstagramやTwitterで目を引く動きのあるコンテンツを作成
- メールマーケティング:ニュースレターに動きを加えて開封率やクリック率を向上
特にLanding Pageの最適化やコンバージョン率の向上を目指すマーケティング担当者にとって、動きのあるビジュアルは強力な武器となります。
商用利用: 可能(クレジット表記が必要)
ライセンスの詳細
Storysetの無料素材は、Freepikライセンスで提供されています。個人・商用問わず使用できますが、クレジット表記が必要です。クレジット表記は「Illustration by Storyset」または「Illustrations by Freepik」という形で、Webサイトのフッターや制作物のクレジットセクションに記載します。
Freepik Premiumプラン(有料)に加入すると、クレジット表記なしで使用でき、より多くの素材にアクセスできます。また、ダウンロード数の制限もなくなります。
素材の改変は自由ですが、素材をそのまま再配布したり、素材集として販売したりすることは禁止されています。ロゴやトレードマークとして使用することも推奨されていません。
6. Illustrations.co(イラストレーションズ・ドット・コー)
サイトURL:https://illlustrations.co/

Illustrations.coは、シンプルで洗練されたオープンソースのイラストコレクションを提供するサイトです。ミニマルなデザインを好むデザイナーに人気があり、高品質なSVGイラストが無料で利用できます。
特徴とデザインスタイル
Illustrations.coの特徴は、統一感のある洗練されたデザインスタイルです。すべてのイラストが同じアーティスト(Vijay Verma氏)によって作成されているため、複数のイラストを組み合わせても違和感がありません。
デザインスタイルは、柔らかいグラデーションと滑らかな曲線が特徴的です。パステルカラーを基調としたカラーパレットは、モダンで落ち着いた印象を与えます。人物の描写は抽象的で、特定の人種や性別に偏らないユニバーサルなデザインとなっています。
イラストのテーマは、ビジネス、テクノロジー、ライフスタイル、教育など多岐にわたります。特にSaaS製品やモバイルアプリの説明、Webサイトのセクション分けなどに適したイラストが充実しています。
SVG形式で提供されているため、拡大縮小しても画質が劣化せず、Webサイトでの読み込みも高速です。また、Adobe IllustratorやFigmaなどのツールで簡単に編集・カスタマイズできます。
おすすめの使用シーン
Illustrations.coは以下のような用途に適しています。
- SaaSランディングページ:製品の機能や特徴を視覚的に説明するイラストとして
- モバイルアプリのオンボーディング:アプリの使い方を紹介するスクリーン用イラスト
- 企業Webサイトのセクションイラスト:サービス説明やAboutページのビジュアル要素として
- 技術文書やホワイトペーパー:複雑な概念を視覚的に分かりやすく説明
- プレゼンテーション資料:ビジネスピッチやクライアント向けプレゼンのビジュアル素材
ミニマルでプロフェッショナルな印象を与えたいB2B企業やテクノロジー企業に特に適しています。
商用利用: 可能(ライセンスに基づく、基本的にクレジット表記推奨)
ライセンスの詳細
Illustrations.coは、MIT Licenseに準じたオープンソースライセンスで提供されています。個人・商用問わず自由に使用でき、改変も可能です。クレジット表記は必須ではありませんが、推奨されています。
再配布や素材集としての販売は、オープンソースの精神に反するため避けるべきです。それ以外の用途では、ほぼ制限なく使用できます。
サイトでは定期的に新しいイラストパックが追加されており、アップデートをチェックすることで常に新鮮な素材を入手できます。
7. Absurd Design(アブサード・デザイン)
サイトURL:https://absurd.design/

Absurd Designは、その名の通り「不条理」で「奇抜」なイラストを提供するユニークなサイトです。超現実的で遊び心のあるデザインが特徴で、一般的なフリー素材サイトとは一線を画す個性的なビジュアルを求める方に最適です。
特徴とデザインスタイル
Absurd Designの最大の特徴は、常識にとらわれない独創的なイラストです。ロケットに乗った象、雲の上で読書をする人物、巨大な電球を抱える人など、シュールで想像力をかき立てるビジュアルが揃っています。
イラストスタイルは、大胆な色使いと独特のフォルムが特徴です。鮮やかなグラデーションと抽象的な形状を組み合わせた、アート性の高いデザインとなっています。一見奇抜に見えますが、メタファーや比喩として使用すると、強いメッセージ性を持つビジュアル表現になります。
無料版と有料版があり、無料版でも十分に使える高品質なイラストが提供されています。有料版(Absurd Illustrations)では、さらに多くのイラストとアニメーション版にアクセスできます。
イラストはPNGとSVG形式でダウンロードでき、背景が透過されているため、さまざまな背景色に合わせやすくなっています。
おすすめの使用シーン
Absurd Designは以下のような場面で効果を発揮します。
- クリエイティブエージェンシーのWebサイト:個性や創造性をアピールするビジュアルとして
- イベント告知やキャンペーンページ:注目を集める印象的なビジュアルで差別化
- スタートアップのブランディング:既成概念にとらわれない姿勢を視覚的に表現
- ブログやメディアサイトの挿絵:記事の内容を比喩的に表現する印象的なアイキャッチ
- 404エラーページや空状態:ユーモアを交えてユーザーをリラックスさせる
従来のビジネスライクなイラストでは物足りない、もっと個性的で記憶に残るビジュアルを求めている場合に最適です。
商用利用: 可能(無料版は個人・商用で使用可能、クレジット表記推奨)
ライセンスの詳細
Absurd Designの無料版は、個人・商用問わず使用できます。クレジット表記は必須ではありませんが、作者への敬意として推奨されています。クレジット表記は「Illustrations from Absurd Design」という形で記載できます。
改変は自由に行えますが、素材をそのまま再配布したり、素材集として販売したりすることは禁止されています。有料版を購入すると、より多くの素材とアニメーション版にアクセスでき、ライセンスの制約もさらに緩和されます。
独創的なビジュアルは使い方次第で強力な印象を与えますが、ブランドイメージやターゲットオーディエンスとの相性をよく考えて使用することが重要です。
まとめ:フリー素材を効果的に活用するために
ここまで、日本ではあまり知られていない海外の優れたイラストフリー素材サイトを7つご紹介してきました。それぞれのサイトには独自の特徴やデザインスタイルがあり、プロジェクトの性質や目的に応じて使い分けることが重要です。
素材サイト選びのポイント
フリー素材サイトを選ぶ際は、以下のポイントを考慮しましょう。
1. プロジェクトのトーンとマッチするか
ビジネス向けのプロフェッショナルなサイトには、unDrawやIllustrations.coのような洗練されたミニマルなイラストが適しています。一方、クリエイティブな業界やスタートアップであれば、Absurd Designのような個性的なイラストも選択肢になります。
2. カスタマイズ性
ブランドカラーに合わせたカスタマイズが必要な場合は、unDrawやBlushのようにカラー変更機能があるサイトが便利です。また、HumaaansやOpen Peepsのようにパーツを組み合わせてオリジナルキャラクターを作成できるサイトも、独自性を出したい場合に有効です。
3. ファイル形式
Webサイトで使用する場合はSVG形式が最適です。拡大縮小しても画質が劣化せず、ファイルサイズも小さく抑えられます。印刷物にはPNGやEPS形式が適しています。アニメーションが必要な場合は、StorysetのようにLottieやGIF形式を提供しているサイトを選びましょう。
4. ライセンス条件
商用プロジェクトで使用する場合は、必ずライセンス条件を確認しましょう。クレジット表記が必要かどうか、改変は可能か、再配布は許可されているかなど、細かい条件をチェックすることが重要です。
複数のサイトを組み合わせる
一つのプロジェクトで複数のサイトの素材を使用することもありますが、その場合はデザインスタイルの統一感に注意が必要です。異なるスタイルのイラストを混在させると、全体のデザインがまとまりを欠いてしまう可能性があります。
可能であれば、一つのサイトから統一したスタイルの素材を選ぶか、補完的に使用する程度に留めるのが良いでしょう。例えば、メインビジュアルはunDrawで統一し、アイコンやちょっとしたアクセントにはStorysetのアニメーションを使うといった具合です。
オリジナリティを出す工夫
フリー素材は誰でも使えるため、差別化が難しいという側面もあります。他のサイトと同じ素材を使っていると、ありきたりな印象を与えてしまう可能性があります。
オリジナリティを出すためには、以下のような工夫が有効です。
- カラーカスタマイズ:ブランドカラーに合わせて色を変更する
- 複数の素材を組み合わせる:異なる素材の要素を組み合わせて新しいイラストを作成
- 背景やテクスチャを加える:シンプルなイラストに独自の背景やパターンを追加
- アニメーション効果:CSS or JavaScriptで動きを加えて印象的にする
- イラストとテキストの組み合わせ:タイポグラフィーと組み合わせて独自のグラフィックを作成
最新のトレンドを把握する
デザイントレンドは常に変化しています。数年前に流行したフラットデザインも、今では3D、グラデーション、アイソメトリックなど、様々なスタイルと共存しています。
紹介したサイトの多くは定期的に新しい素材を追加しているので、定期的にチェックして最新のトレンドを取り入れることをおすすめします。また、DribbbleやBehanceなどのデザインコミュニティサイトで人気のデザインを参考にするのも良いでしょう。
デザインツールとの連携
多くの素材サイトは、FigmaやSketchなどの主要なデザインツールとの連携機能を提供しています。プラグインやライブラリを活用することで、デザインワークフローを大幅に効率化できます。
特にチームでデザイン作業を行う場合、共通の素材ライブラリを設定しておくと、全員が同じ素材にアクセスでき、デザインの一貫性を保ちやすくなります。
持続可能な素材利用
フリー素材サイトの多くは、クリエイターの善意や情熱によって運営されています。これらのサイトが今後も素晴らしい素材を提供し続けられるよう、以下のような形で支援を考えてみてはいかがでしょうか。
- クレジット表記:必須でない場合でも、できる限りクレジットを記載する
- SNSでシェア:良い素材サイトを見つけたら、同僚やコミュニティと共有する
- 有料プランの検討:頻繁に利用するサイトは有料プランへのアップグレードを検討
- フィードバックを送る:サイトへの要望や感謝の気持ちを伝える
最後に
海外のフリー素材サイトは、日本語で検索しても見つかりにくいため、多くのデザイナーにとってまだ未開拓の宝庫です。本記事で紹介した7つのサイトは、それぞれに個性があり、様々なデザインニーズに応えられるラインナップとなっています。
- unDraw:ビジネス向けのプロフェッショナルなイラストならここ
- Blush:多様なスタイルとカスタマイズ性を求めるなら
- Humaaans:モジュラー式で自由度の高い人物イラスト
- Open Peeps:手描き風の温かみのあるキャラクター
- Storyset:動きのあるアニメーションイラストで差をつける
- Illustrations.co:ミニマルで洗練されたデザイン
- Absurd Design:個性的で印象的なビジュアルを求めるなら
これらのサイトを使いこなすことで、デザインの幅が大きく広がります。ただし、素材を使用する際は必ずライセンス条件を確認し、適切な方法で利用することを忘れないでください。
フリー素材は便利なツールですが、それだけに頼るのではなく、自分のデザインスキルを磨き、オリジナリティを加える努力も大切です。これらの素材をベースに、あなた独自のクリエイティブな表現を追求してください。
良質な素材と創造性を組み合わせることで、きっと素晴らしいデザインが生まれるはずです。ぜひ今回紹介したサイトを活用して、あなたのプロジェクトをより魅力的なものにしてください。

